同窓会4

 やはり三次会もありました。

 二次会が終わる頃に店員さんに声をかけられた。

 「この後のお店は、お決まりですか?」

 歌舞伎町だったらスルーするが、ここは溝の口だ。

 『これだけ賑やかだと次のお店を探さないといけませんね』

 「ひとつ下の階にお座敷のある居酒屋がございますよ」

 『実は私もそこのお店を考えてました』

 「ではそこのお店の店長さんに聞いてみますね」

 『すみません、助かります』

 二次会会場は駅から近くて帰りやすい場所をチョイスしました。

 もちろん三次会会場は、まず何より移動距離が短いのがベストである。

 しばらくして、店長さんが「下のお店大丈夫です」と教えてくれた。

 『ありがとうございます』

 「朝5時までの飲み放題で1600円です」

 ただ今の時刻は23:15である。

 店長さん、うちらのこと何だと思ってのよ~

 『ありがとうございます』

 果たして何人ぐらいが三次会へ行くのだろうか?

 『まもなく二次会も終了となりますが、急遽三次会も企画しました』

 ほとんど誰も聞いてないじゃん。

 『この会場もあと少しで退室となりますので、三次会へ行く人は受付で

  2000円払って、ひとつ下の階の居酒屋へ移動して下さい』

 相変わらず聞いてないが、一人一人捕まえて三次会の出欠確認。

 皆さん出払ったところで、三次会会場へ移動となった。

 つづく