25年ぶり!?

 先週末、高校からの親友から電話がかかってきた。

 「あのさ~今〇〇と飲んでいるんだけど」

 『おお~超なつかしい名前だ』と私。

 「今、かわるから待ってて」

 『えっ?』

 「今、かわるから」

 『う、うん』突然すぎてまだ心の準備が出来ていない。

 【もしもし~、久しぶり~】

 『久しぶりだね~』実に25年ぶりの会話である。

 【元気???】

 『うん、元気だよ~。すごいなつかしいね~』

 【今度飲もうよ】

 『そうだね~』

 【また連絡するよ~】

 『わかった~』

 お互い久しぶりすぎて、平凡な会話で終わってしまった。

 いい歳して、お互い人見知りである。

 彼とは小学生の時に一緒に少年野球をやっていた。

 彼は、主に4番ファースト。

 私は、2番セカンド。

 彼の背番号は7。

 私の背番号は8。

 私たちが住んでいる地区では敵なしと言われるぐらい強かった。

 野球の時はもちろん、それ以外でも結構つるんでいた。

 小学校まで一緒に野球をやっていたが、彼は卒業後に引っ越してしまった。

 それ以来、疎遠になっていた。

 彼は足も速く、運動神経が抜群のため、野球もとてつもなくうまかった。

 続けていれば、絶対プロになっていただろう。

 たまたま私の高校からの親友が、同じ中学で仲が良かったようだ。

 世の中狭い。

 昔は、私の方が声が高くて、彼の方が声が低かった。

 たぶん成長の差だろう。

 それが今は私の方が声が低くて、彼の方が高かった。

 なぜだろう???

 何かまた野球がやりたくなったし、急に旧友に会いたくなった。