美味しいはずが・・・

 昨日のランチは久しぶりに遠出しました。

 とは言うものの徒歩で10分程のお店です。

 面倒臭いので、お店の自転車で行くことにしました。

 自転車がパンク気味なので、乗る前は必ず空気を入れます。

 前輪、後輪と15回ぐらいシュポシュポしてから出発。

 勢いよくこぎだしましたが、空気がちゃんと入っていない。

 いまさら引き返す訳にもいかず、そのまま向かいました。

 今思えば、今日は行かない方がいいよ~のサインだったのかもしれません。

 お店に到着するなり、ほぼ満席だったので相席でした。

 ほんのり汗ばんでいたので、出された水をゴクリ。

 そしてちょうど一息ついた頃です。

 「くっさ~」

 思わず心の中で叫んでいました。

 何がって?

 相席したおじさんがです。

 見た目は普通のサラリーマン。

 頭はややバーコード風。

 ニオイの元凶はこのおじさんがつけているポマードです。

 鼻にツンとくるどこか目にもきます。

 マジで勘弁してほしかった。

 まもなくして注文をするとすぐにおじさんの頼んだホイコーロー定食がきました。

 すぐに食べればいいのに読書に夢中です。

 頼むから早く食べてくれと心が叫んでいます。

 ところがどこ吹く風。

 おじさんは少しずつ食べながら読書に夢中です。

 10分経てど15分経てど私のマーボー麺は出てきます。

 空きっ腹にポマードの香り。

 吐き気をもよおしそうになりました。

 それから5分後、待ちに待ったマーボー麺が到着。

 しかしまったく気乗りしません。

 美味しいマーボー麺の山椒の香りとポマードの香りが混ざり鼻が混乱しています。

 おじさんはまだ半分しか食べていません。

 もうおじさんに期待するのはやめて、自分が早く食べることにしました。

 すごく美味しいはずのマーボー麺が今日は微妙に感じました。

 この日は帰りも災難でした。

 帰路につき、電車に乗っている時のことです。

 私が座っている前に2人組のおばちゃんが立ちました。

 次の瞬間「くっさ~」

 思わず心の中で叫んでしまいました。

 はい、ポマードではありません。

 なんとそのニオイの正体は仁丹。

 それも1粒2粒のニオイではありません。

 このおばちゃん達が着ている洋服の柄も仁丹に見えます。

 本日2回目の鼻がもげると思った瞬間でした。

 なんて今日はついてないのだろうかと思った1日でした。