タクシー2

 先週の土曜日のことです。

 研修会終わりで懇親会に参加してからタクシーで帰りました。

 前回同様「〇〇までいくらぐらいかかりますか?」

 『深夜だから5000円ちょっとはかかりますよ』と運転手さん。

 「わかりました。お願いします」と私。

 寡黙な運転手さんだったので、会話はほとんどしませんでした。

 道中ずっと料金メーターを凝視していました。

 2000円、3000円、4000円と料金が上がっていきます。

 最近太り気味なので、ある程度の所まで行ったら歩いて帰るつもりでした。

 まもなく料金メーターが5000円になろうとしたころです。

 「すみません」

 『はい?』

 「今5000円ちょっとしかお金がないので、降ろしてもらえますか?」

 『お客さんみたいに素直に言ってもらえると嬉しいね』

 「えっ???」

 『5000円ちょっとでいいですよ』

 「えっ???すみません」

 『目的地に着いてお金がないと言われるより先にないと言われた方がいいですよ』

 「着いてお金がないなんて言う人いるんですか?」

 『います、います。乗ってくる時からもうおかしいですけどね』

 「でどうするんですか?」

 『もうそれは最悪ですよ』

 「まさか踏み倒しですか?」

 『そういうこともありますね』

 「それはひどいですね~」

 『ホント参っちゃいますよ~』

 「ホント参りますね~」

 『お客さんみたいに予め言って頂くとこちらも助かりますよ』

 「こちらも自宅近くまで送ってもらいとても助かりました。どうもありがとう」

 感謝、感激でした。

 それにしてもひどい人がいるもんだ。